妊婦さんたちが特に心配しているのが
「陣痛の痛み」

痛いことは知っているけど
どのくらい?
どんな感じ?
どこが痛い?

という質問を多く受けます。

今回は陣痛の痛みについて
いろいろな例えをご紹介しながら解説していきます。

私が聞いた産婦さんの「陣痛の痛みの例え」

これまで多くの産婦さんの陣痛の話を聞いてきました。
そのなかでよく聞く例えとしては

「生理痛の何十倍も痛かった」
「腰をハンマーで割られるような痛みだった」
「上半身と下半身がバラバラになりそうだった」など

たまに

「強い生理痛の3倍ぐらいだった」
「思ってたより全然痛くなくてびっくりだった」
「まだ痛くなると思っていたらお産が終わった」など

という方もいます。

これらでお分かりのように
陣痛の痛みのとらえ方はかなり個人差があります。

よく感じるのは、
もともとの生理痛が強い方は陣痛に対する痛みの耐性も強い
ということです。

また
生理痛がもともとなくても
「陣痛の痛みの感じ方」には大きな差がでます。

その理由やヒントはこちらの記事に掲載しています。
【ソフロロジー式分娩法って何がいいの?】
【陣痛はこわくない!陣痛の事を知ればお産は「楽に」なる!】

「陣痛の痛み」一般的な例えは?

何度もいうように「陣痛の痛み」には個人差があります。
全ての人が当てはまるわけではありません。

そして、この「痛み」は
普段の生理現象の痛みの延長です。
未知の痛みではありません。

例えでよく言われているのは

陣痛の痛みの例えでよく例えられるのは

生理痛が強い時の痛みの10〜50倍

痛みの場所は生理痛と同様

腰・下腹部・おしりに現れます。

また痛みの感じ方は
以下の条件によっても
違いがあるという研究報告があります。

初産婦>経産婦
母親学級未受講の方>母親学級を受講した方

痛みについて知っている
お産や陣痛について知っている
ことでも痛みのレベルがかわるのです。

男性の痛みで例えると

「大事なところ蹴られた時の100倍ぐらいの痛み」

と言われています。

陣痛の痛みは「男の人が死んじゃう痛み」というのを
聞いたことがある方も多いでしょう。

これで想像がつきやすいですよね。

海外の研究

海外の研究では
「骨を折ったときの痛みよりもはるかに痛い」
「指を切断する痛み」に匹敵するぐらいの痛みのレベル
であるという報告があります。

無痛分娩の痛み

無痛分娩も多少の痛みを感じます。
これも個人差があります。

無痛分娩は全く痛みがなくなるというのではなく、
例えるなら、生理痛ぐらいです。

誤解がないように言い変えるなら
生理痛ぐらいの痛みを残しながらお産に臨む方が
スムーズにお産がすすむのです。

全く「無」にしてしまうと陣痛も消失してしまいます…

「陣痛の痛み」は心配しすぎることはない!

陣痛の痛みをいろいろな例えでご紹介しました。
でも心配し過ぎることはありません。

女性はちゃんと乗り越えられるようにできています!
だから赤ちゃんを出産までお腹で育てることができたのです!

痛みを軽減できる方法は
無痛分娩ではなくてもいくらでもあります。

そのひとつがソフロロジー法です。

例えかかりつけの病院でソフロロジーをしなくても大丈夫。

ソフロロジーは
妊娠期間中の準備が大切なのです。

そのため、実際のお産のときにも
多いに役立ち・力になってくれますよ。

もちろん無痛分娩も立派なお産です。
「良いお産」「満足できるお産」
ができるために自分にあったお産方法をみつけてくださいね。

ソフロロジー法について知りたい方は
こちらの記事も参考にされてください。

【簡単ソフロロジー法【イメージトレーニング編】】

投稿者: バースコンサルタント 古市菜緒

『妊娠・出産・育児』専門バースコンサルタント。助産師として1万件以上の出産に携わり、8千人以上の方を対象に産前・産後のセミナー講師を務める。海外での生活を機にバースコンサルタントを起ち上げ、現在「妊娠・出産・育児」関連のサービスの提供、アドバイスを行う。関連記事の執筆・監修、商品・サービスの監修、産院のコンサルタント、国・自治体の母子保健関連施策などに従事。現在2児の母。

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