【助産師監修】「お産=叫ぶ」では出産のリスクが高くなる?!

【助産師監修】「お産=叫ぶ」では出産のリスクが高くなる?!

あなたが出産の現場をイメージする時
どのようなイメージが浮かびますか?

特に多いのが
「叫びながらの出産シーン」

このようなイメージに
一番影響を与えているのはメディアです。
未だにテレビでの出産シーンは
声をあげ、苦しみながらの出産シーンが流れています。
また、出産を経験した方のこわいイメージを聞いて
そのようなイメージになるのだと思います。

でも知っていますか?
静かで穏やかな出産が多いことを。

病院などで行われる母親学級では
出産シーンの動画をみせるところもあります。
そのとき使用するシーンも
静かに呼吸をし叫ぶことなく出産する姿です。
しかし、受講されたお母さんたちからは
「こんな静かにお産できるなんてビックリしました」
「この方はなぜ叫んでいなかったのですか」
決まってこのような感想を頂きます。

これは「お産=叫ぶもの」と思っているからです。

叫ぶものと思ったら、こわいですよね。
だから日本のお産は負のイメージばかりが先行して
お産に対しての不安や恐怖が払拭できていないのです。

でもそのイメージを今日からでも変えて欲しいのです。
なぜなら、本当のお産は叫ぶものでなく
静かに落ち着いて呼吸をするものだから。

このまま
叫ぶ出産シーンをイメージしながら
出産に挑んでしまうと
あなたは本当に叫んでお産をすることになります。

そして知ってて欲しいのは
叫びながらのお産は
様々なリスクを引き起こしてしまう
危険なお産だということです。

陣痛中に大事なことは
いかに呼吸を落ち着いて行い
お腹の中の赤ちゃんに絶えず酸素を供給してあげるかです。
また、陣痛中に呼吸法がしっかり行えることで
お母さんは余分な力を抜くことができ
産道を緩め、陣痛の痛みを緩和することにつながります。
結果的に安産に繋がるのです。

しかし陣痛中にお母さんが叫んでしまうと
呼吸を止めていることと同じになります。
全身に力が入り産道も狭くなり
陣痛の痛みは本来の5倍10倍の痛みにまで感じてしまいます。

お腹の中の赤ちゃんは陣痛中
狭い・暗い・痛い思いをしながらお母さんに会いに来るのに
お母さんが叫んでしまうと
赤ちゃんに酸素が上手く届かず
さらに産道も狭くなるためとても痛い思いをします。
まさに首を絞められている状態になるのです。

お母さんが叫ぶことで赤ちゃんの仮死のリスクが高まるのです。

動物の出産で叫んで出産する動物がいますか?
少しの声は漏らしますが
どの動物も静かに出産をします。
陣痛中に呼吸に集中するのが大事なことを知っているからです。

出産は叫びながらするものではなく
呼吸に集中(赤ちゃんと自分に集中)し行うものです。

今からでもイメージを変えましょう。
穏やかな出産シーンの動画を見て下さい。
そしてそれを自分の顔に入れ替えて
想像してください。
ポジティブな想像(イメージトレーニング)は
お産に大変効果があります。
そして呼吸法も練習するようにしましょう。
妊娠期のこの「こころ」と「からだ」の準備が
あなたの出産を安産に導くのです。
*こちらの記事も参考にされてください
あなたはどのタイプ?「出産リスクが高い人」のタイプとは