【助産師監修】出産リスクが高い人のタイプ

【助産師監修】出産リスクが高い人のタイプ

私が数多くの出産に携わる中で
出産に臨む産婦さんの姿勢に
3種類のタイプがあることが分ってきました。

①「自分が産むぞ」と主体的にお産に臨む方
②「まぁなるようになるさ」の自然に身を任る方
③「医師や助産師にすべてをお願いしたい」という他力本願な方

あなたはどのタイプだと感じましたか?
このタイプの違いで
同じ出産・育児であっても
全く違う結果につながります。

安産でスムーズにお産がいく産婦さんは
①のタイプの方です。
②のタイプの方も
ポジティブにお産に向き合え続けることができたら
スムーズなお産になります。
逆に
圧倒的にリスクが高いのは③のタイプの方です。

お産の満足度が圧倒的に高いのも①のタイプの方です。
反対に満足度が一番低いのも③のタイプの方です。

出産へ臨む姿勢は
産後の育児のメンタルも影響してきます。
産後は、ホルモンの劇的な変化
慣れない育児や環境の変化等で
誰もが肉体的・精神的につらい時期を経験します。

しかし
①や②のタイプの方が
うまく乗り越えることができるようになります。
逆に
③のタイプの方は
マタニティブルーが長引き
産後うつを引き起こす可能性があります。

なぜこような結果になってしまうのでしょうか。

出産は赤ちゃんとお母さん(自分)が主体です。
自然分娩でも無痛分娩でも帝王切開でも
どの出産方法でも
自分が「よし産むぞ」と思わないと
赤ちゃんは簡単に出てこれません。

「産むぞ」
この意思が母性チャージのスイッチを入れ
我が子を受け入れるための「からだ」の準備と
産後に対する「こころ」の準備をしていくのです。

③のタイプの方のように
自分の出産を他人任せでいる方
「医療の手を借りるから自分には何もできない」
「何も分らないから専門家にお願いする」
その考えはとても恐ろしい考え方ですし違います。
(無痛分娩・予定帝王切開・陣痛促進剤を使う方には多くみられます)



医療者はお産を手助けするのであって
お産の主人公ではありません。
どんな出産でも
主体は赤ちゃんとお母さんなのです。
この母子の共同作業を他人に託してしまうと
赤ちゃんは信頼を裏切られるかたちとなり
胎内での赤ちゃんのストレスが増加します。

無痛分娩は
赤ちゃんとのために呼吸をし
タイミングを合わせていきまないといけません。

帝王切開は
呼吸をしっかり意識し
赤ちゃんになるべくストレスを与えないように
しなければなりません。

陣痛促進剤を使う場合も
強くなる陣痛に対して
赤ちゃんを意識して呼吸を行い
全身の力の緩急をつけなければなりません。

お母さんが主体的に臨まないと
スムーズなお産は遠のいてしまうのです。

OVER35の出産も同じです。
出産に年齢は関係ありません。
妊娠して赤ちゃんがお腹の中で育つことができたなら
誰もが産む力を持っており
我が子を生み出してあげるのは
お母さんしかいません。

だからお腹に命が宿ったあなたに
自信をもって欲しい
「私は産める」と

そしてその出産を
「ただ乗り越える」というのではなく
存分に味わって欲しいのです。

出産のときほど
自分と赤ちゃんが一心同体であることを感じることはありません。
この子の母親は私なんだと強く実感するような瞬間はありません。

その瞬間をしっかりと味わえると
産後のきつい育児も
メンタルが少し弱っているときも
それらを乗り越える糧になります。

そうやって母親力を身に着けていくのです。

是非お産に対して
「自分が産むぞ」と主体的に臨んでください。
そして『最高のお産』
人生の最高の瞬間を味わってください。
※こちらの記事
【OVER35出産のリスクは『こころの準備』で減らせる】
【あなたは大丈夫?「お産は叫ぶもの」と思っている人は出産のリスクが高くなる】
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