【助産師監修】おむつ交換のタイミングは?

【助産師監修】おむつ交換のタイミングは?

おむつ交換のタイミング、皆さんはどうされていますか?
こんなにも一日のうちにおむつを交換するものなのか?おむつは交換したいけど、せっかく寝ている赤ちゃんを起こしてしまったら…など最初はおむつ替えのタイミングに悩むものです。
おむつの交換のタイミングやコツを知ることによって、おむつ交換の負担が少し楽になるかもしれませんよ。

おむつ交換の目安とタイミング

おむつ替えの基本のは、おしっこやうんちをしたら替えてあげるのが基本です。
うんちが下痢の場合は肌に与える刺激が強いため、なるべく早く新しいおむつに交換してあげましょう。
現在、市販のおむつには「おしっこお知らせマーク」がついています。おしっこをしたら、男の子は前の方、女の子は後ろの方のマークの色が変化することが多いです。しかし、うんちの場合は色が変化しないこともよくあります。また、マークが付いている中央ではなく端の方におしっこをしてしまうと、マークは変色しません。そのため、においだけではなく、赤ちゃんのが泣いたとき、授乳前後、そして寝る前には必ずおむつを確認しましょう。また、色が変色していなくてもおむつの表面をつまんでみると、乾燥しているか、ポリマーが水分を含んでいるかが分りおむつ交換の判断ができます。
布おむつの場合は、おしっこ、うんちをしたら、赤ちゃんが不快で自分で訴えてくれる事が多いです。その都度替えてあげましょう。

「おしっこ」だけの場合

おしっこだけの場合、日中起きている時は、その都度替えてあげるのがよいでしょう。しかし、寝ている時は、わざわざ起こすリスクを負ってまで替えなくても大丈夫です。
赤ちゃんの睡眠はとても大事な時間です。赤ちゃんは寝ている間に、目を開けていたときに吸収した情報を整理し頭に蓄積します。私たち大人では考えられないぐらいの情報を毎日得て、たくさんの事を学んでいるのです。
しかし、その大事な時間をおむつ替えでマメに起こしてしまうと、その行程が阻害されてしまいます。昨今の研究でも、夜間の頻回のおむつ交換は学習能力に影響が出ることも分ってきました。
現在のおむつの性能は大変良くなっており、長時間おしっこを溜めることができます。そして通気性もよく肌へのダメージが少ないオムツがほとんどです。特に日本のオムツは機能性が高く、手頃な値段のオムツでもその効果は期待できます。そのため、寝ている時におしっこをしたとしても、わざわざおむつを替えなくても大丈夫です。そのかわり、起きた時は替えてあげてください。そしておむつをハメるときはしっかりギャザーを表に出し、たくさんおしっこをしても横漏れをするのを防ぎましょう。


うんちの場合

うんちの場合は寝ているときでも、気づいたらすぐ替えてあげるのが理想です。
しかし、まだうんちが出きっていない場合もあります。そのため、おむつ交換の前に赤ちゃんの両足をまげ、左右におなかをねじるように足を倒す運動や、おなかの方へまげたり伸ばしたりする運動をすると残りのうんちも出やすくなります。
うんこをしているもを気付かず、おむつかぶれを引き起こしてしまうのが心配な方は、白色ワセリンを塗布するのがオススメです。水分や汚れを弾くため、肌に直接ダメージを受けるのを防いでくれますし、拭き取るときも簡単に汚れが除去できます。また、おむつかぶれをしてしまった肌も治りやすくなります。 (詳しくは『赤ちゃんにも安心して使える白色ワセリン活用法』で)

おむつ交換のコツ

おむつ交換をスムーズに行うには慣れが必要です。
不慣れ方はおむつ交換の際、暴れる赤ちゃんの足を利き手で支えようとします。そのため慣れない手の方でおしりを拭くことになり、時間がとてもかかってしまいます。利き手じゃない方の手で赤ちゃんの足を支えましょう。コツとしては両方の足首をなるべく寄せて、しっかり固定することです。そうすると、足で視界を邪魔されず、利き手でしっかりお尻が拭け、おむつをハメることができます。
また、お尻を素早くきれいに拭くための体勢は、赤ちゃんの両方のかかとを、おへそに近づけ膝を曲げることです。そうすると肛門周辺が開き、汚れを拭きやすくなります。
赤ちゃんの睡眠の邪魔をせずおむつ替えをするコツとしては、ゆっくり行うよりも、素早く行う方が案外起きにくいみたいです。さらに、お尻拭きを保温して使うと、冷たさでびっくりすることが少なくなります。

まとめ

おむつ交換は徐々に回数は少なくなってきます。多いとうんざりしてしまうこともあると思いますが、タイミングをうまく使って育児の負担を少しずつ減らしていってくださいね。