【助産師監修】哺乳瓶の消毒方法

【助産師監修】哺乳瓶の消毒方法

哺乳瓶の消毒方法にはいろいろありますが、正直、どの消毒方法が一番だというのはありません。個人のライフスタイルや自分のポリシーで選択するといいでしょう。

哺乳瓶を消毒する前に

哺乳瓶を消毒する前には、必ず哺乳瓶を洗剤で洗いましょう。哺乳瓶用の洗剤も売っていますが、しっかり泡を洗い流せば普通の食器用洗剤を使用しても構いません。 洗う際は、哺乳瓶やゴム乳首をしっかり洗うための専用のスポンジで洗うのをお勧めします。
また、洗い終わったスポンジは菌が発生しないように、しっかり乾かせるようにすると良いでしょう。

主な消毒方法

今回主な消毒方法である 薬液消毒・電子レンジ消毒・煮沸消毒 の3つの消毒方法を紹介していきます。

薬液消方法

薬液消毒法(ミルトン等)は、専用の容器に専用の薬剤を入れ、洗浄した哺乳瓶とゴム乳首を浸す方法です。
哺乳瓶とゴム乳首に空気が入らないように、しっかり薬液に浸けます。1時間したら消毒完了です。消毒が終わったらスタンド (コップたて等) に立て乾燥させるもよいですが、そのまま浸けっぱなしでも構いません。 使用する際は液から取り出し、そのまま使用できます。しかし、取り出し直後はハイターの匂いがするため、私はお湯で一回すすぐのを勧めています。 また、 新たに哺乳瓶を薬液に入れる場合は、前から浸かっている哺乳瓶を取り出してから入れましょう。
薬液は1日1回交換します。
メリット:薬液に1時間浸けるだけ、薬液の中で保管できホコリの混入を防ぐ、消毒後すぐ使用できる
デメリット:1日決まった時間に薬液の交換、消毒からあげた直後はハイター臭がする

電子レンジでの加熱消毒方法

電子レンジでの加熱消毒法は、専用の消毒ケースに洗った哺乳瓶とゴム乳首と、決められて量の水を入れ、5分ほど電子レンジでチンするだけです。また、中に溜まっている水分を破棄したらそのまま保管もできます。
メリット:短時間で消毒が終了する、手間がかからない
デメリット:消毒直後は熱いため冷めるまで使用できない。

煮沸消毒方法

煮沸消毒方法は昔から行われてきた消毒方法です。
はじめに、大きい鍋にたっぷりの水を入れ、哺乳瓶とゴム乳首をがしっかり浸からせます。ゴム乳首が浮かんでくるので、料理に使う金属の落とし蓋を使用しするとよいでしょう。鍋に蓋はせず、(吹きこぼれや急な加熱による哺乳瓶の破損を防ぐため)火にかけ、沸騰したらそのまま5分ほど煮沸します。その後専用の哺乳瓶のトングによりお湯から取り出します。トングが無い場は、長い菜箸を使い、哺乳瓶に2本箸を入れ、箸をクロスしながら哺乳瓶を逆さに持ち上げ、中のお湯を捨てます。この時、菜箸にお湯が伝って火傷しないよう気を付けましょう。哺乳瓶を取り上げたあとは、しっかり乾燥できるスタンドに干し、中に雑菌が入らないように保管しましょう。
メリット:煮沸をすることで消毒がしっかりできている実感が得られる
デメリット:手間と時間がかかる、 消毒直後は熱いため冷めるまで使用できない。

まとめ

病院での消毒方法は、大きい病院では中央材料室に集められそこで高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)で、その装置がない小さい病院等は、薬液や電子レンジでの消毒法を行っています。
これらの消毒方法は哺乳瓶だけではなく、赤ちゃんが口にするもので耐熱性があるものは、ほとんど消毒することができます。(離乳食の食器類や乳頭保護木、搾乳器、おしゃぶり等)
また、出かけ先で、哺乳瓶の消毒ができない場合には、使い捨ての哺乳瓶もあります。非常時などに大変重宝しますので、手元にいくつか持っているのもいいでしょう。