知らなきゃ損!妊娠・出産・育児が「楽に」なる乳頭マッサージの効能

知らなきゃ損!妊娠・出産・育児が「楽に」なる乳頭マッサージの効能

妊娠が順調に経過してくると、
通っている産院から母乳授乳の準備をするために
「乳頭マッサージ」の必要性を説明されるでしょう。

しかし、自分の乳頭を触ることに抵抗がある方が多く
十分なマッサージができずに出産・育児に突入してしまう方が
多いと感じます。

それではとてももったいない!

実は「乳頭マッサージ」で
妊娠・出産・育児のバースライフがとても「楽に」なる!!
のです。

これを知れば「乳頭マッサージ」をすることが楽しくなりますよ。

乳頭マッサージの効能

妊娠期

妊娠中期(安定期)に入ったら乳頭に付着している「垢とり」
を行うことから始めます。
妊娠期間中は乳頭・乳輪部の保護のため分泌物が盛んになります。
そのため、妊娠期間中は
目に見えて乳頭に垢が溜まっていきます。

垢がびっしりこびりついて取れなくなる前に
少しずつ除去していきましょう。
切迫早産でなければ週に1回ほど垢を除去していきます。
(詳しい方法は
【これで痛くない!「乳頭マッサージ」と「乳頭の垢とり」の方法】へ)

この習慣により乳頭を自分でチェックし
触ることに抵抗がなくなっていきます。
また妊娠中期から乳頭を触ることにより
赤ちゃんが出てきた時のイメージや
おっぱいを吸われるイメージがしやすくなっていきます。

乳頭マッサージ自体を本格的に始めるのは
妊娠36週(妊娠10ヶ月)からです。
切迫早産気味だった方は正期産に入った37週以降から行いましょう。

乳頭を刺激すると「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。
このホルモンは、別名「愛情ホルモン」または「幸福ホルモン」
ともいわれています。

そのため、乳頭刺激を妊娠期間中から行うことにより
以下の仕組みができあがります。

妊娠期間中から赤ちゃんを想って乳頭刺激をする

「オキシトシン」分泌

赤ちゃんに対する愛情がどんどん育つ
乳頭刺激中やそのあとも幸福感に包まれる
(母性が育つ)

「オキシトシン」を浴びることで
赤ちゃんに会いたい気持ちが募る

出産が楽しみになる
(不安よりも赤ちゃんに会える楽しみの方が強くなる)

「オキシトシン」の力で陣痛を乗り越えることができる(*注
陣痛中も赤ちゃんと一緒に、前向きに陣痛に立ち向かえる

出産直後の授乳で「オキシトシン」の波に包まれ
陣痛・出産の辛さを解消し幸福感に包まれる

*注)「オキシトシン」で陣痛が「楽に」なるメカニズムは
【陣痛はこわくない!陣痛の事を知ればお産は「楽に」なる!】
で詳しく説明しています。

以上からお分かりいただけるように
乳頭刺激を行うことで
出産に対しポジティブに挑むことができるのです。
また日頃から「オキシトシン」の分泌を多く受けることにより、
出産や産後も、「楽に」感じるスイッチが入りやすくなります。

実際乳頭マッサージを念入りにされてる方は
出産も前向きで「安産」になりやすいのを肌で感じます。

出産期

「乳頭マッサージ」のもう一つ大事な効能があります。
それは『子宮を収縮させる』ことです。

妊娠期間で大きくなった子宮は赤ちゃんを出産後、
すぐ収縮しなければなりません。
この際起こるお腹の痛みが後陣痛とよばれるものになります。

その理由とは…

出産直後の子宮内部の胎盤が剥がれた部分は
大量の血管が断裂してがむき出しになっている状態です。
そのため出産後から、後陣痛を起すことにより
子宮の壁を縮め、むき出しになった血管を塞ぎ止血をしてくれます。

昔から、出産したら出産直後(30分以内)に
赤ちゃんへおっぱいを吸わせています。
産後すぐから赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうことは、
子宮の収縮を促し、お母さんの体を出血から防ぐための大切な行為なのです。

また出産後の授乳によって
陣痛や出産の辛さを忘れるスイッチが入り「幸福感」に包まれ、
疲労回復にもつながります。

しかし、
乳頭マッサージが十分に行えておらず乳頭の準備ができていないと、
産後すぐに赤ちゃんがおっぱいを吸うことが難しい場合があります。
乳頭が硬くて準備ができていない状態の場合、
口が小さい赤ちゃんはなかなか吸い付くことができません。
すると、その効能が充分に発揮されず
キツイ思いをしてしまう方もいらっしゃいます。

ほかにも、
陣痛がきているにも関わらずなかなか陣痛が強くならない場合、
乳頭刺激行うことで陣痛が強くなりお産がスムーズにいきやすくなります。
陣痛が順調にくれば乳頭マッサージをその場でする必要はありませんが、
なかなか陣痛がこない時や、陣痛が強くない時は
乳頭マッサージで子宮を刺激し効果的な陣痛につなげることができます。
これはお産の現場でよく使われる手法です。
詳しくは【陣痛がなかなかこない方へやって欲しい3つのこと】 へ

育児期

「乳頭マッサージ」をすることで
赤ちゃんが飲みやすい乳頭をつくり、
出産後スムーズに赤ちゃんへの直接授乳をすることができます。
また乳頭の刺激で、反射的に母乳が生成分泌されるようになります。

ブラの着用が当たり前の現在、
私たちの乳頭は昔の人たちよりも「固く、短く、皮膚も弱く」なっています。
そのままの乳頭だと、産まれてきた赤ちゃんにとっては
とても飲みにくいおっぱいなのです。

出産すれば赤ちゃんはすぐおっぱいをの飲んでくれるだろう、
と思いがちですが
実際のところ、乳頭マッサージをしていないために
授乳が難しく入院期間中ずっと悪戦苦闘してしまう方々が
多くいらっしゃいます。
(切迫早産の方はマッサージが不十分でも仕方ありません)
授乳がうまくいかないと
お母さんも赤ちゃんもストレスが溜まってしまいます。
そうなると、出産を無事終えたとしても
今度は授乳でトラブルが続き苦しい思いをしてしまうのです。

最初から授乳がうまくいくと
母乳の分泌もスムーズになり母乳の出方がよくなります。
完全母乳でいきたいと考えている方や、
混合栄養(母乳とミルク)で行きたい方は
「乳頭マッサージ」で乳頭の準備をしておくと
あとが大変「楽に」なりますよ。

さいごに

昔は今みたいにブラジャーで締め付けることが少なかったため、
乳頭マッサージをしていなくても
乳頭の皮膚は柔らかく十分な長さがあり、伸展も良好な状態でした。

しかし、今は違います。
現に、今の方々の乳頭は短かかったり、伸展が不良だったり
陥没乳頭方も多くいらっしゃいます。
そのため乳頭マッサージの必要性はさらに高いのです。

また、乳頭マッサージによって得られる「安産」の効能も分ってきました。
どうでしょうか、
「乳頭マッサージ」をしない理由はなくありませんか?

せっかく妊娠・出産・育児が「楽に」なるのであれば
ぜひ楽しみながら「乳頭マッサージ」を行ってみてくださいね!

次回は簡単で痛くない乳頭マッサージの方法について解説します。

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