首がすわってない赤ちゃんを抱っこする場合
どのように抱っこしますか?
大半の方が「横抱き」という方法で抱っこされると思います。
では、赤ちゃんを横抱きをしている自分を思い浮かべて下さい。
赤ちゃんの頭をどちらで支えているでしょうか?
その支え方、
実は無意識に赤ちゃんを落ち着かせる抱っこかもしれません。
抱っこした時の赤ちゃんの頭の向き
今までお母さん達が赤ちゃんを抱っこする姿を多く見てきています。
そうすると面白い傾向がみえてきます。
なんと9割の方々は、
赤ちゃんの頭を自分の『左』に持ってくるように抱っこをします。
もちろん、みなさん無意識です。
お母さんが右利きだったら
頭をしっかり支えられそうな右腕の方に
赤ちゃんの頭を持っていきそうなものですが…
不思議とみなさん自分の『左』の方に赤ちゃんの頭を向けています。
産前の母親学級等で赤ちゃんの人形を抱っこしてもらう際、
初産婦さんや赤ちゃんに触れ合う事が今まで少なかった方は
この時点では「右」に赤ちゃんの頭を持ってくることがほとんどです。
しかし、出産し育児が始まると
その抱き方は自然と「左」になるのです。
なぜ「左」に赤ちゃんの頭を向けるのか
『左』に頭をもってくる抱っこの仕方。
実はこの方法は赤ちゃんが落ち着く姿勢なのです。
なぜ落ち着くのか。
それはお母さんの心臓の鼓動を赤ちゃんが聴いているからです。
私たち大人の心臓の鼓動は、
赤ちゃんの不穏な気持ちを落ち着かせてくれます。
特にお母さんの鼓動を聞くと、
お腹の中にいた時の安らかな気持ちを思い出しとてもリラックスします。
赤ちゃんがお腹にいる時、
常にお母さんの心臓の音は羊水を通し
心地よいリズムとなって赤ちゃんに響いていました。
お母さんは出産後、
赤ちゃんを抱っこしていくうちに自然と左の方で頭を支え
自分の鼓動を赤ちゃんに聴かせているのです。
この抱っこの姿は古代文明の壁画に登場します。
そして必ず赤ちゃんの頭は『左』に抱っこされている姿が
描かれているのです。
左に頭をもってきて抱っこする方法は、
右手で作業ができる姿勢です。
育児に慣れてくると、左腕で赤ちゃんを抱っこし、
右手で作業することも容易になってきます。
右利きの人が右手を使い易くなるからだとお思いでしょうが…
不思議な事に、左利きの人でも、
やっぱり抱っこする時しっくりくるのは、『左』の方だったりします。
赤ちゃんの寝かしつけアイテムにも
お母さんの鼓動でリラックスするという効果が使われています。
お母さんの鼓動やお腹の中の音を再現しそれを赤ちゃんに聴かせると、
赤ちゃんが落ち着き、よく寝てくれるのです。
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まとめ
私たちが思っている以上に
母親と赤ちゃんは見えない絆でつながっています。
例えば、この抱っこの方法であったり、
お母さんの声に敏感に反応してくれたり、
お母さんの匂いで安心してくれたりするときなどです。
(詳しくは【お腹の赤ちゃんに話しかけるのはいつから?】へ)
我が子をいっぱい抱っこできるのも人生のうちでいまのうちです。
「抱き癖」という言葉は今日では使われなくなってきました。
抱っこをすることは、
赤ちゃんの成長にとてもいい影響を与えることが分ってきたからです。
今のうちに、たくさんたくさん抱っこしてあげてくださいね。
また、妊娠・出産前の方は
赤ちゃんを抱っこする機会があったら
左右両方の向きで抱っこしてみてください。
赤ちゃんの様子が違うのを感じる事ができるとおもいますよ。