【助産師監修】効果的な妊娠線の予防法

【助産師監修】効果的な妊娠線の予防法

妊娠してお腹が大きくなると
お母さんとしての自覚もますます増してきますよね。
それに反して心配事もたくさん出てくるのも事実です。

今回は妊婦さん達からの質問が多い
妊娠線の簡単な防ぎ方についてお伝えします。


妊娠線とは

妊娠線を見たことはありますか?
もしかしたら、みなさんのお母さんのお腹にあったかもしれません。
そうじゃなくても、ダイエットした後に太腿やおしり、
お腹の皮膚などに見られる
皮膚が割れたスジのようなものが妊娠線と似ています。

妊娠線には色々な種類があります。
透明な筋が入るもの、赤黒い太い筋が入るもの、ほんの少ししか現れない人、
お腹全体にメドゥーサの様なスジが現れたりするもの等があります。
色がついてる妊娠線は出産後は透明になります。

妊娠線ができる原因

妊娠線とは皮膚の伸展がお腹の成長に追いつかなくなり、
皮膚の表面の組織が断裂して残ってしまうものです。

最近は、
「出産してもビキニを着たい!」「いつまでもキレイなカラダでいたい!」
というお母さんが増えており、
妊娠線に対するケアを行うお母さん達が増えてきました。
そのため、妊娠線の予防効果を謳っているローションやクリームも
たくさん出ています。
しかし、値段も様々で、高いものはとても高いんです…

妊娠線を作らない様にするには、主に2つの事に注意しなければなりません。

『乾燥』と『刺激』です。

『乾燥』は皮膚にとっては大敵!
お腹の皮膚の乾燥も侮ってはいけません。
妊娠前はお腹の乾燥を気にされてなかった人も多いと思います。
しかし、お腹が大きくなると表面積が広がり、
皮膚の水分を保持することが難しくなっていきます。
そうすると、皮膚の断裂が簡単に起きてしまうのです

『刺激』は無意識のうちにしている行動で与えています。
それはお腹を掻いてしまうこと。
お腹が大きくなっていくと、無性にお腹が痒くなります。
夏は汗をかくと、冬は乾燥で、
無意識のうち(特に寝ている時)にお腹をポリポリ掻いてしまうのです。
そんな調子で掻いていると…
ビーッッと妊娠線が走ってしまいます。
朝起きたら昨日までなかった妊娠線ができていることもよくあります。

妊娠線の予防法

妊娠線を予防する基本の考えは、
「十分な皮膚の保湿」と「お腹を掻かないこと」です。

保湿をするのに特にオススメなのは「ニベアの青缶」です。

このクリームをお風呂あがりや、痒くなりそうな時、冬場で乾燥している時、
その都度塗布します。
ニベアの青缶はたくさん入っているのに
手頃な値段なので気兼ねなくたっぷり使える。
これが十分な保湿に繋がるのです。

個人的にはニベアじゃなくても
自分の肌にあったハンドクリームならなんでもいいと思います。
でもスキンローションよりはクリームの方が保湿力が高いのでオススメです。
保湿を十分すると刺激を無意識に与えることも少なくなります。

特にお腹の下の部分の保湿をしっかり行いましょう。
この場所は自分から見えない部分になってきますが
1番人妊娠線が出来やすい場所です。(赤ちゃんの重みがかかる場所)
そのため出産した後に気づく人も多いのです。
お腹全体をまんべんなく下腹あたりを念入りに塗り込んでください。

さいごに

私は決して妊娠線を否定しているのではありません。
妊娠線は昔から名誉の負傷とも言われる立派なものです。
お母さん達が頑張って、そのお腹で大切な命を育んでくれたなのです。

妊娠線の出現に気を付けていても、
急な赤ちゃんの成長等による腹部の増大で、
どうしても妊娠線ができる場合はあります。
できた場合は、むしろ子どもをこのお腹で育てたんだと胸を張って下さいね。

妊娠線とは違う、お腹の下に現れる黒い線の正体については
【「正中線」って何?妊娠中にお腹の中心に現れる黒い線の正体】
をご覧ください。