【助産師監修】妊娠中の声かけ「ママの効能 とメリット」

【助産師監修】妊娠中の声かけ「ママの効能 とメリット」

お腹の赤ちゃんに声をだして話しかけることが
赤ちゃんの発育を促したり
お産のストレスを軽減させ赤ちゃんへのリスクを減少
させることにつながるといった
効能があることを前回お伝えしました。
※詳しくはこちら
【妊娠中の声かけに早すぎることはない①『赤ちゃんへの効能 とメリット』】

今回は
その声かけがお母さんに及ぼす効能とメリットをお伝えします。

妊娠期

妊娠期に大事なことは
お腹の中の赤ちゃんを
『個人として認識して意識する』ことです。

妊娠が分かれば誰しもが赤ちゃんを気にして過ごしますが
「個人」として認識するのは
胎動が分かるようになり
声かけによって反応するキックゲームができるようになったり
出産後の方もいらっしゃいます。



できれば妊娠して早い段階から
お腹の中の赤ちゃんを「意思のある個人」として
認識をして欲しいのです。

そうして過ごすことで
あなたの過ごし方が変わります。
赤ちゃんへの配慮も今まで以上にできますし
自分への無理もブレーキが掛けやすくなります。
また赤ちゃんへの声かけや
お腹をさする回数も増えます。
そして赤ちゃんと一心同体であることを自覚していくのです。

一緒に美しいものに触れ
楽しいことを感じる
ツライことも一緒に共有する

あなたが赤ちゃんと一緒に共有できるこの感覚を身につけると
妊娠経過するにつれて
思うようにからだが動かなくなったり
からだの変化にこころが追いつかないとき
不快に思ったり落ち込むのではなく
自分で納得することができるのです。
「赤ちゃんが元気に育ってくれいるんだな」
「赤ちゃん大きくなってえらいね」

このように
自分の変化をプラスいとらえ
赤ちゃんの成長として一緒に喜べることが
「声かけ」の効果なのです。

この思考の習慣化は
育児期のような心身共に疲労が溜まる時期に
バランスを崩しにくく
こころのストレスへの耐性をつけてくれます。

出産期

出産で大事なことは
お母さんが赤ちゃんを産もうとする意思
赤ちゃんが生まれてこようとする意思

つまりお母さんと赤ちゃんの「こころ」と「からだ」が一心同体となり
ふたりでお産を乗り越えることがとても大切なのです。
これはお産の種類は関係ありません。

逆にふたりの「こころ」が合わないと
かなりの確率で難産の可能性が高くなります。

例えば・・・

お母さんが陣痛や手術に対し恐怖がまさり
赤ちゃんのことを考えてあげられずうまく呼吸ができない

お母さんが緊張状態でパニックを起し
「お産を辞めたい」「もう無理」といったお産を放棄する発言をすることで
叫び赤ちゃんへの酸素供給をさらに滞らせてしまう

赤ちゃんが生まれてくる意思を置いてけぼりにして
お母さんが産むことに対して「逃げる姿勢」になってしまうと
なにも良い結果がうまれないのです。

声かけは
赤ちゃんを「個人と認識」することで
このお産を乗り越える力を与えてくれます。
普段からの声かけで自分ひとりではないことを強く感じます。
お産のときはなおさらそれを感じることができます。
そして
「赤ちゃんも私に会いに生まれてきてくれるんだ」
という気持ちが
出産のときあなたに「強い勇気」と「産みだす力」を与えてくれるのです。

そうして迎えたあなたの出産は
「最高のお産」となるでしょう。
我が子と一緒に頑張って乗り越えたお産は
将来のあなたの大きな自信と糧にもなるのです。

育児期

お腹の中にいた赤ちゃんが外の生活を始め
新し環境での育児が始まると
うまくいかないこと
分からないことも多く
戸惑うこともあるでしょう。

しかし
「この子が私と10ヶ月共にすごしてきた同士なんだ」と思うと
大変可愛くそしてとてつもなく愛おしく感じます。

たまにお腹の中の赤ちゃんと
目の前にいる赤ちゃんがうまく結び付かなという人がいらっしゃいます。
最初はそうです。
外の世界にでてきた赤ちゃんは
さらに自分の意思でいろいろ主張をしてきます。
既に「我」があります。
でも顔のパーツやふとした表情が
あなたやご主人に似ていると
あぁやっぱり私たちの子なんだと深く実感していくのです。

育児はいいことばかりではなく
夜泣きでなかなか寝てくれなかったり
抱っこしないとずっと泣いていたり
イライラもするし体力も使います。

それでもすやすや休んだ我が子をみて
かわいいなと思える「こころ」を持てるのは
あなたの子だからです。

妊娠期から赤ちゃんを「個人」として認識することで
産後育児が思い通りにいかないことも
しっかりあなたの「こころ」で受け止められるようになります。

その準備ができていないと
「なんでこんなにやってもだめなの」
「私の思い通りにならないの」
とひとりよがりになってしまいます。
赤ちゃんは『人間』です。
機械でもありません。
だから思い通りにならないこと
参考書やネットの情報と違うことが溢れているのです。
赤ちゃんは3時間毎に起きて授乳なんて
こんなロボットみたいな子はまずいませんしね。

「この子はこの子」
そう受け止めるだけでも
あなたの産後のメンタルバランスを保てることができます。
結果的に産後うつの予防にも繋がるのです。

さいごに

赤ちゃんの声かけが与える効能は
お母さんにも赤ちゃんにも
そして今後の生活にも
多大に影響があることをお伝えしました。

声かけに早すぎることはありません。
お腹の中の赤ちゃんを「個人」として認識し
さっそく話しかけてみましょう。
それでけで赤ちゃんとあなたを幸せに導いてくれますよ。
※こちらの記事も参考にされてください
【お腹の赤ちゃんに話かけるのはいつから?】