はじめに
「出産予定日」とは最終月経から280日目の事を指します。
妊娠週数にすると40週0日です。実際正常な出産の時期(正期産)は、出産予定日前3週間から後2週間です。(妊娠37週0日~妊娠41週6日)そのため、実際現場にいると、出産予定日に出産される方の方が少ないと感じています。しかし、出産予定日は大事な目安でもあります。
ここでは、誰でも簡単にできる出産予定日の算出法を紹介します。
大まかな出産予定日を頭にいれておくことによって、妊娠を希望している方や、妊娠を今後計画に入れ逆算して妊娠を考えようとしている方などの家族計画・貯蓄計画・家族の行事の目途も付きやすくなります。
しかし、あくまで卓上の計算です。生理周期が乱れている方等には当てはまらない場合もあるのでご了承下さい。
最終月経とは
「最終月経はいつでしたか」と産婦人科の分野の問診票等でよく質問されます。しかし、最終月経の意味を理解していない方も多く、答えと症状に矛盾が生じることもよく見られます。
「最終月経」とは、最近起きた生理の期間の《1日目の日にち》の事をいいます。
例)最近起きた生理が 4月2日~4月8日 7日間
⇒【最終月経:4月2日】
これらを基に、排卵予定日や妊娠週数、婦人科疾患も参考にしていきます。そのため、最終月経の日にちを間違わないように申告しましょう。
「出産予定日」の簡単な算出法
最終月経から「出産予定日」算出する簡易計算法(ネーゲレ概算法)です。
手順は以下の通りです。
① 最終月経を確認する
② 最終月経の【 月 】に【-3】か【̠+9】する
※上記の方法でもできますがより分りやすいのは
【−3】で0やマイナスの値になるようなら【+9】で
【+9】で13以上になるようなら【−3】で計算してみましょう
③ 最終月経の〔 日 〕に〔+7〕する
④ 導きだされた数字が2月だったり、日にちが30日以降の場合は【月】を
繰り上げしましょう。
これらによって算出された日付が「出産予定日」になります。
例①)最終月経:2019年3月9日の場合
⇒出産予定日:2019年12月16日
例②)最終月経:2018年10月25日の場合
⇒出産予定日:2019年7月1日
さいごに
今回紹介した計算方法はあくまで簡易的な計算方法になります。実際は、妊娠してから超音波で何度か赤ちゃんの大きさや成長の経過をみることで正しい「出産予定日」が算出されます。今回の「出産予定日」はあくまで今後妊娠を予定している方の目安になるのを目的としています。
妊娠したかもと思ったら、生理予定日が1週間ずれたころぐらいに一度産婦人科を受診してみましょう。
また、妊娠反応が出る前の「超妊娠初期症状」についての記事も書いています。 (「妊娠を早く知りたい!超妊娠初期症状とは?」)是非参考にされてください。