【助産師監修】誰でも簡単!痛くない乳頭マッサージの方法

楽しい妊娠

乳頭マッサージには効能が多くあります。
詳しい内容はこちら
知らなきゃ損!妊娠・出産・育児が「楽に」なる乳頭マッサージの効能

しかし
乳頭マッサージは「痛い」ものだと
思っている方も多くいらっしゃいます。
せっかく良い効能がある乳頭マッサージを
しないなんてもったいない!

今回は「乳頭マッサージ」と
「乳頭の垢とり」の方法をお伝えします。
痛みもなく、簡単に続けられますので
ぜひ参考にしてください。

痛くない乳頭マッサージ

はじめる時期はいつから?

妊娠36週から毎日行います。
しかし切迫早産の方は37週から始めてください

この時期の乳頭マッサージは
1日何回行っても良いものですが
最初から回数を多くすると
敏感な乳頭を傷つけてしまう可能があります。
日ごとに回数を増やすようにしてみましょう。

使用するオイル

マッサージを行うときは
乳頭マッサージなどに使用できる
専用のオイルを使用するのがおすすめです。

またこれらのオイルは乳頭マッサージだけではなく
産後の乳頭裂傷や赤ちゃんのおむつかぶれ等にも
重宝するため持っていると大変便利です。

おすすめの専用オイルはこちら

乳頭マッサージの方法

①入浴する5分前に乳輪と乳頭にオイルを塗布
効果をあげたい場合は、その上からラップをかぶす


②乳輪に5本指をあてる
それぞれの指は乳輪の外側(境目)部分を全体的に覆うように置く
(爪は必ず短い状態で行いましょう。)


③乳輪においた5本指を3秒ほどかけ圧迫
はじめはゆっくりな圧迫を乳輪がほぐれるまで続ける
ほぐれてきたらリズムよく
指の位置をかえながら圧迫する(1秒ほどの圧)のを数分行う


④乳輪に添えていた指をそのまま乳頭に添える
3秒かけて乳頭を圧迫する
この際指の位置をかえながら少しほぐれるまで続ける

注意すること

1回の乳頭マッサージは3~5分程度を目安にします。
また乳頭は敏感で肌が傷つきやすいため
オイルをたっぷりつけて行いましょう。


3本指で行うマッサージの方法もありますが、
圧の分散ができず痛みが生じやすい場合があるため
5本指でマッサージするのがおすすめです。

また、ねじるようなマッサージもありますが
乳頭をねじらなくても細かい刺激を多く与えることで
乳頭刺激は十分行え、痛みもありません。

簡易乳頭マッサージ

時間がある時は
くつろぎながら乳頭マッサージを行うのもよいでしょう。
薄いブラや下着のうえから布越しで優しく行ってください。
これだとテレビを見ながらでも刺激ができます。
刺激する際はオイルを塗布して行いましょう。

乳頭の垢とり

乳頭マッサージは出産直前に行うマッサージです。
その前に妊娠16週(安定期)に入ったら
少しずつ自分のおっぱいを意識するようにし
垢があるようなら少しずつ垢取りをしていきましょう。

無理に行うものではありません
また切迫流早産の指摘や既往がある場合は
36週まで行わないでください。


妊娠期間中で乳房は大きく成長します。
そして乳頭・乳輪からは
皮膚を保護をするための分泌物が
盛んに出るようになります。

そのため
妊娠前までは見た事ないほど
乳頭の表面に垢がにびっしりと
張り付いてくるようになるのです。

乳頭の垢とりを行うメリット

1)赤ちゃんに垢を飲ませないようにするため
2)乳頭の皮膚の鍛錬になり乳頭亀裂などのトラブル予防につながる
3)自分の乳頭に興味をもち、その後の乳頭マッサージを抵抗なく行える

乳頭亀裂といった乳頭裂傷は大変痛くツライ症状です。
しかし、ほとんどの初産婦さんは
一度は経験することになるでしょう。
それらの予防法については、こちらで詳しく解説しています。
「乳頭亀裂」の予防と早い治し方

行う時期

妊娠16週以降、垢が目立ってきたときから週1回程度
妊娠36週から2~3日に1回程度
(切迫早産の方は36週から少しづつ始めてください)

使用するもの(おすすめ)

乳頭マッサージで紹介したようなオイルがおすすめです。
また垢取りであれば
白色ワセリンやプロペトも使用できます。
これらは出産後
赤ちゃんの皮膚の保護剤として大変活躍してくれるため
妊娠中から準備しておくのもよいでしょう。

垢の取りの方法

①入浴する5分前に乳輪と乳頭にオイルを塗布
効果をあげたい場合は、その上からラップをかぶす

②指にガーゼのような柔らかい布を巻きつけ乳頭の表面を軽くこする
乳頭についている垢がなかなか取れない場合は
無理に除去する必要はありません。
あまり刺激はせず痛くない程度に乳頭の皮膚を触りましょう。

さいごに

乳頭マッサージは乳頭刺激にもなります。
乳頭マッサージを行うと、乳汁分泌も見られてくるでしょう。

乳汁がみられるようになってきたら
授乳をする準備ができてきている
というサインです。

自分のおっぱいから母乳が出るのをみると
なんとも不思議で嬉しい気持ちになります。

自分のおっぱいのコンディションは
自分でしか調整できません。

赤ちゃんのためにも自分のためにも
まずは乳頭の垢とりから行い
少しずつ自分のおっぱいと向き合ってくださいね。