「妊娠・出産・育児」が「楽に」なる鍵は『夫婦力』にあり!【前編】

「妊娠・出産・育児」が「楽に」なる鍵は『夫婦力』にあり!【前編】

『夫婦力』という言葉をご存知ですか?
様々な解釈の仕方がありますが、私がここでいう『夫婦力』とは…

愛情はもちろん、
夫婦で直面する問題を解決する能力や、
お互いを思いやる気持ち、信頼関係など
を指す言葉で夫婦を成す為にとても大切な力です。

この力は、夫婦になったからといって備わるわけではありません。
また結婚年数や、子どもが生まれるまでの夫婦の時間も関係ありません。

お互いへの「労りや思いやり」「努力や配慮」など
様々な相互作用とその深度によって強くなっていきます。
この力が強い夫婦程、社会に対するストレスにも対処でき、
幸福度も強く感じます。

人生の大きいライフイベントである「妊娠・出産・育児」は
この『夫婦力』次第で「楽に」過ごすことができるのです。

ではなぜ『夫婦力』がそのような効果を与えてくれる大事な力なのでしょうか。
このことを説明するには、「妊娠・出産・育児」期に起こる女性のホルモンの変化を知ることがとても重要になってきます。
そのメカニズムを前後編にわけ、科学的・心理的視点から説明をしていきます。

※【後編】はこちら↓
《ホルモンを味方につけると妊娠・出産・育児は「楽」になる》

「妊娠・出産・育児」期のホルモンが及ぼす
「夫婦」への影響

「妊娠・出産・育児」期の女性は
ホルモンでココロもカラダも大変化

ホルモンとは身体の機能や成長に欠かせない分泌物で、
わずかな量でも大きな効果を発揮します。
しかし、人はストレスを感じたり、体調がすぐれないときに、
このホルモンバランスを崩すことがあります。
そうなると抑うつ状態を引き起こしたりと、心身の不調を助長させてしまうことがあります。

「妊娠・出産・育児」の時期の女性の身体は、今までにないほど、このホルモン(特に女性ホルモン)の増減を経験します。

【この時期の女性ホルモンの役割】
赤ちゃんを宿すためのカラダの準備
赤ちゃんをお腹の中に宿す
10ヶ月の間お腹のなかで赤ちゃんを育て、母性も育む
ダイナミックかつドラマティックな工程を経て出産
出産直後から母乳授乳
子どもを危険から守り24時間気を張りながらの子育てが続く…

この現象のなんとすごいことか…
女性は、ホルモンの力を使って
自分のカラダを限界まで酷使し
全身全霊で子どもを守っていくようにできています。
それが本能なのです。

ホルモンはとても大切な力ですが、
「妊娠・出産・育児」の時期のホルモンは、
そのすさまじい増減により副作用なものも多く引き起こします。


例えば、妊娠初期や産後はカラダの調子が悪いだけではなく、
精神的にも不安定になり抑うつになったり攻撃的になってしまいます。

また、出産前や産後には急に不安に襲われ、
わけもわからず涙が止まらないことがあります。

さらに、子どもを守る本能で、
必要以上に自分や家族に完璧を求めてしまいやすくなります。


ホルモンのせいで、
本人が意識してなくても、本人のもともとの性格でなくても、
誰もが人が変わったようになってしまいます。

「ホルモンの副作用を多大に受けている奥さん」
と「普段と同じ旦那さん」

このホルモンの変化を知らないと…

奥さんが妊娠しても、
何も変わらない(ホルモンの増減がない)旦那さんは、
奥さんが急に攻撃的になったり、
抑うつ状態になったときに大変驚きます。

今までの奥さんじゃないと感じる方も多いでしょう。
どうしたんだろ?と不安に思う方や、
どうすればいいんだろうと対応を悩む方もいるでしょう。


しかし、旦那さんの心に余裕がない時は大変危険です。

仕事で疲れていたり、
プライベートでも問題が発生し旦那さんの余裕がなくなったとき、
普段と「違う」奥さんの言動に、大変感化されやすくなります。

(ホルモンのせいで)奥さんが攻撃的になっていたり、気分が落ち込んでいる姿をみて、

言葉が荒くなったり、攻撃をしたり、無視したり、無干渉になったり……


実際「妊娠・出産・育児」時期に
夫婦喧嘩が増えたり夫婦仲が険悪になった経験がある
ご夫婦を大変多く聞きます。

上手く対処できないと、「産後クライシス」を引き起こし、
離婚に繋がるケースが大変多く現在大きな問題になってきています。
*詳しくは
【子どもが0歳~2歳での離婚率が高い!仲良し夫婦でも危険な『産後クライシス』とその対処法】へ。


奥さんは
自分でもコントロールできない
このどうしようもない状況を旦那さんにぶつけてしまいます。

しかし、
最愛の旦那さんから否定的な態度や言動をとられると、
今まで以上にとても傷ついてしまいます。

そして、この時に負わせてしまった傷は(旦那さんにとって些細なことでも)
一生奥さんのココロに残ってしまいます。

例え子育てが落ち着き、
ホルモンの影響を受けなくなってきた後も、
夫婦仲が円満になったとしてもです。


「妊娠・出産・育児」期の女性は
本能優先の動物です。

奥さんがこの時期に負ったココロの傷は固いしこりになり、
傷をつけられたことをずっと覚えています。
忘れたくても、本能的にその怒りをずっと消化せず取っておくのです。

これは、次同じようなことをされたら
攻撃をし返さないといけないという
ココロとカラダを守る防御本能なのです。

そのため、ふとした瞬間に(何年経っても)
怒りに変わったり悲しい気持ちとして蒸し返されてしまいます。


多くの出産・育児経験者から
「(旦那さんの)あの言葉は一緒忘れない」
「(旦那さんの)あの態度は今思い出しても腹がたつ」
という言葉をよく聞きます。

しかし、当の旦那さんは、
それらを全然覚えていないし、気にも留めていないようなのです。

旦那さんにとっては過ぎたことかもしれませんが、
それが後々の夫婦喧嘩の原因にもなったりするのです。



この「妊娠・出産・育児」の時期のホルモンが及ぼす
「夫婦」への影響を
旦那さんと奥さんで共有して欲しいのです。

このことを知っているだけでも、
お互いの配慮や言動に気を遣うことができます。

些細なことで喧嘩にならないし、
もし「まずいな」という態度をとってしまっとしても
お互いに冷静に謝ることができます。
(ホルモンのせいだった!と言えばいいのです)

そしてお互いをさらに思いやるこの時期が
「夫婦力」を高め
「妊娠・出産・育児」を「楽に」する秘訣にもなるのです。

後編に続く

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