子どもは授かりものです。大抵の方は妊娠するにあたり性別はどちらでもいいという考えの方が多いでしょう。
しかし、欲を言えば…「男の子がいいな」「女の子がいいな」って考えるのは悪くない事。兄弟、姉妹の構成も気になりますよね。
今回は「男女の産み分け」について、産科の現場で感じるその効果や実態、話題の「中国式産み分けカレンダー」についてお話します。
現産科医療の「男女の産み分け」の実態
「男女の産み分け」方法は現在の技術では既に可能になっています。
しかし、遺伝子操作と捉えられるため倫理問題が解決されておらず、医療の現場ではまだ100%方法は存在していません。
日本の不妊症の方々を対象とする業者さんの中では、受精卵の遺伝子情報を調べ希望の性別を体外受精する方法もありますが、費用が高額であることと、倫理問題の観点から推奨されるものではありません。
現在、産科の現場で一般的に行われているのは、体質改善や、受精する精子を外的要因で操作し、性別のコントロールを図るものです。精子が、男女を決める細胞(XかY)を持っているからです。
*X精子:女児 Y精子:男児
産科で行っている具体的な「産み分け」方法
タイミング法、体質改善法等
行為をもつタイミングを図ったり、行為の長さ等により受精する精子を誘導する方法です。
排卵日前後の膣粘液のpHはアルカリ性と酸性の両極端に変化します。Ⅹ精子は酸性を、Y精子はアルカリ性を好むため、これらの性質を使い、希望の精子を誘導する方法です。日頃の食事内容でも体内をアルカリ性や酸性に近づけることで期待できますが、あくまで可能性の問題で確実ではありません。
ゼリー式
精子の上記の性質を活かして、膣にゼリーを注入し希望の精子を誘導する方法がゼリー式です。グリーンゼリー(男児希望)、ピンクゼリー(女児希望)があります。しかし、こちらもタイミング法と併用して使用することを勧めています。
パーコール法
専用の液に精子を入れ遠心分離機にかけます。X精子はY精子より重いため、遠心分離機にかけることにより、上層と下層に分離します。男女の希望により、その精子を採取し体外受精をする方法です。
これらの方法の成功率は60%〜70%ほどになります。自然での男女の産み分けの確率が50%であると考えると、産科医療では確実な「男女の産み分け」が確立しているとは言えません。また、これらの方法や指導ができる病院や施設も限られています。
話題の「中国式産み分けカレンダー」
しかしここ近年、産科の現場では、妊娠を希望している方や妊産婦さんから「中国式産み分けカレンダー」の事についてよく聞くようになり、また質問される方も多くなってきました。
中国式産み分けカレンダーとは?
中国で昔から使われている産み分けを示すカレンダーで、「母親の年齢」と「受精をした月(行為をもった月)」の関係によりどちらの性別が産まれるかを示しているものです。
中国の知人たちにこのカレンダーの事を聞くと、当たり前のように知っていました。中国は昔から「男の子」が大変重宝がられ、昨今までひとりっ子政策も続いていため、家によっては「男の子の産み分け」がとても重要だったそうです。
私が出産を取り上げた中国の方々もこのカレンダーを取り入れて、妊娠を計画したと聞いたことはありました。
私が現場で感じた「産み分け」の成果
私が出産を取り上げた、このカレンダーを取り入れた中国の方々は、100%男女の産み分けができていました。また、このカレンダーを話題にしてた妊産婦さんのお子さんの性別もこのカレンダーとほぼ一致していました。
私自身も疑問を持っていたある日、別の研究のため、職場でお産された方々のデータを収集することになりました。それを機に、中国式産み分けカレンダーの精度もいか程か確認をしたことがありました。
過去一年ぐらい出産された方々(700名ほど)のデータを見ると、驚いたことに9割が当たっていたのです。その施設で限っていえば、どの産み分け方法よりも、カレンダー式の方が的中率が良いと感じました。
ちなみに、私の出産の場合も当たりました。
一説によると中国人では99%、アジア人は90%の的中率だということ。私が現場で実感したのもこれぐらいの確率だと思いました。
おすすめの中国式産み分けカレンダーのサイト
( https://kosodate19.com/umiwake2 )
*簡単に中国式産み分けカレンダーのツールで計算できます。
さいごに
今回お話した中国式カレンダーについての見解はあくまで個人の意見です。
気になる方、すでに出産されていた方も計算方法で確かめることができますので是非参考にされてください。
そしていかなる「男女の産み分け」を行ったからといって、思い通りにならない場合も必ずあります。せっかく授かった命です。まずは妊娠できた幸せ、お腹の子が自分の元に来てくれた幸せをしっかり味わってくださいね。