身近で起きた胎内記憶の話

身近で起きた胎内記憶の話

助産師をしていると
子どもの生命力の強さ
母子の絆
兄弟の絆など
科学では説明できない現象に
出会うことが多くあります。

その中でも『胎内記憶』は
私の身近でもよく聞く
不思議な現象です。

お母さん達から
上の子が話してくれた
胎内記憶の話を聞くことも多く
その度に感動し
こちらも幸せな気持ちになるものです。

そして改めて
赤ちゃんとお母さんは
偶然ではなく必然で結ばれた関係なんだなと感じます。
またそう考えることで
子どもの生命力の強さや
母子や兄弟の見えない絆の説明も付くからです。

私自身
助産師になる前
『胎内記憶』という言葉を知る前に
身近で不思議な体験をしました。
当時2歳の妹がその話をしてくれたのです。

私は6人兄弟の一番上で
下に3人の妹と2人の弟がいます。
胎内記憶を話してくれた妹は6番目の子
私とは13歳の歳の差がありました。

当時私は思春期真っ只中で
兄弟が多く家族でどこ行くにも注目されてしまうのを
恥ずかしく思っていました。
かつ受験生だった私は
家の中が常に騒がしく勉強に集中できないこの環境を
疎ましくさえ思っていました。

そしてとうとう
家の手伝いや小さい妹や弟たちの世話に我慢ができず
相変わらず騒いでいる小さい妹たちに
今までの不満をぶつけてしまったのです。
「ねーちゃんは好きで一番上に生まれてきたんじゃないんだからね!!」

すると妹が
「ねーちゃんが一番最初に出るっていったじゃん!!」
と強い口調で言い返してきたのです。
私は意味が分からず
何言っているんだ?と不気味に感じたのが忘れられません。

妹の話によれば
雲の上で6人揃い
どの順番に生まれるか話し合ったそうです。
そして私が「一番先に様子みてくる的な?」感じで言ったのだそう…

でもその話を聞いて
私はまだ納得していませんでした。
実は私たち兄弟は7人おり
私と2番目の弟の間に
流産した子がいるのを聞いたことがあったからです。

分からないだろうなと思いながら
私は妹にいじわるな質問をしました。
本当はもう一人赤ちゃんがいたんだよ。それじゃおかしいよと。
そしたら妹
「それはにーちゃん(4番目)がちょっと遊びに行っただけじゃん!!」

「えぇーーーーーーーーーー!!!」
この2歳の妹がここまでの作り話をするだろうか

真剣な顔でしっかり話す妹に
ひょっとしたら本当の話なのかもしれない…
と思うようになりました。
私の性格らしい「雲の上の私」も妙に納得がいくし
私は一番上として生まれたのは必然なのかも知れないと
妙に腑に落ちることができました。

そこから不思議と
兄弟の多さに恥ずかしさは感じなくなりました。

これは胎内記憶の中の『受胎前記憶』
と言われるものになります。

助産師になると
そのような発言をするお子さんの話を
よく聞きます。
そして私の息子も!
(それはまたの機会にでも)

胎内記憶を聞いたお母さんは
みなさんとても幸せそうです。
私の母もこの妹の話をした時
目がうるうるし
「すごく嬉しいね」と言っていました。
私も息子から聞いたときは
きつい育児も報われたような
なんとも言えない温かい気持ちになりました。

科学では証明されていない現象
だけど日常にあふれている不思議な話
その真偽は定かではないけど
お母さんや家族をとても温かい気持ちにさせてくれる
とてもすごい現象です。

是非
多くの方が少しでも体験していただけたらとも思います。

ちなみに立派な社会人になった妹は
その記憶のことを一切覚えていません。

『胎内記憶』を聞き出すのは
タイミングとコツがあるので
それはこちらを参考にされてくださいね。
【どのタイミングで教えてくれるの?『胎内記憶』の聞き出し方】